米国人殺害の実行犯、米当局が特定間近か
(CNN) 米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリーさんが殺害され、そのビデオ映像が公開された事件を調べている米捜査当局は8日までに、映像に映っている実行犯をほぼ特定した模様だ。米当局者2人が匿名を条件にCNNに語った。
ただし「まだ100%ではない」とされ、いずれの当局者も人物像を明らかにしなかった。
映像には、覆面の男がフォーリーさんの首を切断する現場が収録されていた。米当局はこの男を特定するため、音声だけでなく映像に付随する情報を分析するなど、「あらゆる手段」を駆使してきたという。
英国のウェストマコット駐米大使は先月26日、CNNとのインタビューで、英当局が実行犯を割り出すために先端技術を駆使して映像を分析した結果、特定間近まで漕ぎ着けたと話していた。
米当局者らによると、男はロンドンの過激派組織とつながりを持つ英国人で、戦闘に加わるために出国したとみられる。
フォーリーさんの殺害映像は先月19日、過激派組織「イスラム国(IS)」の動画共有サイト「ユーチューブ」に投稿された。さらに今月2日には、覆面の男が別の米国人ジャーナリスト、スティーブン・ソトロフさんの首を切って殺害する映像が公開された。捜査当局は、この男がフォーリーさん殺害の実行犯と同一人物だったかどうかについても調べを進めている。