死刑囚釈放の期限過ぎる 後藤さんの状況依然不明
後藤さんの妻は29日、フリーランスジャーナリストを支援する非営利組織「ロリーペックトラスト」を通じて英文の声明を発表。「夫は善良で正直な人で、苦しんでいる人たちの窮状を伝えるためシリアに行きました」「ヨルダンと日本の政府は、2人(後藤さんとカサスベさん)の運命が彼らの手の中にあることを、どうかご理解ください」と訴えた。
後藤さんが昨年秋に日本を離れた時、末娘はまだ生後3週間だったという。妻は12月2日から1月28日にかけて、後藤さんを拘束しているグループから「最後の要求」とする電子メールが送られてきたことも明らかにした。
カサスベさんの父は期限が過ぎた29日夕、再び記者団の取材に応じ、「アラーと預言者の名において、私の息子、そしてすべてのヨルダン人の息子の解放を求めます。息子はイスラム教におけるあなた方の兄弟であり、許しは預言者が伝えている言葉です」と語った。