ISIS、博物館の彫像を破壊 イラク
「博物館にはもっとたくさんの本物(の文化財)があったはずだと考えている」と、英イラク研究所のエレノア・ロブソン所長は言う。「文化財を移動させ、バグダッドで安全に保管するという計画もあったのだが、この博物館では実施されなかったようだ」
国連教育科学文化機関(ユネスコ)のボコバ事務局長は「歴史と文化に対する意図的な攻撃であり、暴力と憎悪を強くかき立てようとしている」と非難した。
「今回の攻撃は文化的な悲劇である以上に、イラクにおける宗派間対立や暴力的な過激主義、紛争を激化させる安全保障上の問題だ」とボコバ事務局長は述べ、イラクの文化遺産を守るために国連安保理の緊急会合を呼びかけた。
ISISは過去にも、キリスト教やイスラム教の聖地とされる預言者ヨナの墓を爆破するなど、重要な古代の文化遺産を破壊している。
またその一方で、ISISは古美術品を売りさばき、資金源にしているという。