英首相「次世代への影響考えて」 EU残留へ最後の訴え
ロンドン(CNN) 英国で欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が23日に迫るなか、キャメロン首相は21日、首相官邸前での演説で残留を改めて主張し、「将来の世代のことを考えて投票してほしい」と訴えた。
キャメロン首相は報道陣を前に「英国民はここで立ち去ったりしない」と演説。英国は「他国とかかわり、先頭に立ち、変化を起こし、物事を成し遂げる」国だと主張した。
そのうえで「我々が離脱したら、近隣諸国の会合で英国やその雇用に重大な影響を及ぼす決定が下される時、我々はその場にいないことになる。我々のいない所で、我々に関する決定が下されるのだ」と訴えた。
首相はまた、自分と同年代や年上の世代に向けて「皆さんの子どもたち、孫たちの希望と夢を考えて」票を投じてほしいと呼び掛けた。
EUへの残留は英国の経済や安全保障、国際的な立場にとって良いことだと語り、離脱してしまえば「後戻りはできない」と強調した。