欧州ではしか流行、35人死亡 イタリアだけで3千人が発症

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(CNN) 世界保健機関(WHO)は11日、過去1年に欧州で、はしかによって35人が死亡したと明らかにした。拡大阻止には予防接種が重要だとして警戒を呼び掛けている。イタリアでは特に流行しており、昨年6月からの1年間で、2人が死亡し、3300人以上が発症した。

イタリアで先月、6歳の男子がはしかによって死亡したケースでは、担当医によれば、少年はワクチンの接種を行っていなかった。

はしかは感染力が非常に強く、空気感染や接触感染で広がる可能性がある。症状は、高熱やせき、鼻水、目の充血など。3~5日後に発疹がでる。

欧州疾病予防管理センター(ECDC)によれば、2017年1~5月に報告された件数はすでに、16年に報告された全件数のおよそ1.5倍となっている。

WHOの専門家によれば、イタリアでのワクチン接種はここ数年、減少傾向にある。これは、欧州全体で起こっている反ワクチン運動の影響の一部だという。

イタリアでは先ごろ、公立の学校への入学には、はしかを含む12種類のワクチンの接種を義務付ける法案が成立した。今年9月に施行される。イタリアではこれまで、入学に必要なワクチン接種は4種類で、その中に、はしかは含まれていなかった。

欧州で最も多くの死者が報告されているのはルーマニアで31人。3922人が発症している。そのほか、ドイツとポルトガルでもそれぞれ1人の死者が出ている。

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