若者や女性をすし詰め状態で収容、人権団体がイラク勾留施設の写真公開
(CNN) 国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチは4日、イラクの勾留施設に若者や子連れの女性テロ容疑者が極端な過密状態で収容されている写真を公開した。
ニネベ州にある施設で4月に撮影された写真では、1つの監房に大勢の若い男性が詰め込まれ、身体を伸ばすこともできずにうずくまった姿勢で、床の上に重なり合って横になっている。
同じ施設内にある女性用の監房では、女性たちが床にぎっしり並んで座り、壁は衣類や所持品で埋まっていた。一緒に収容されている子どもたちが動き回るスペースはほとんどない。
ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、写真は刑務にかかわるイラクの専門家から匿名で密かに提供された。CNNでは信憑(しんぴょう)性を確認できていない。
調査に協力したというイラクの独立系人権団体の関係者は、「残念ながら真実だ」と話している。
写真を提供したイラクの専門家によると、ニネベ州にある3カ所の勾留施設の収容人員は合計で最大2500人。しかし別の高官によれば、このうち2カ所だけで少なくとも5400人が収容されている。
写真が撮影されたタルカイフの勾留施設には、女性と子どもを含む3100人以上が収容されているという。