女性と子ども16人惨殺、報復の可能性も パプアニューギニア
(CNN) パプアニューギニア西部ヘラ州で、村が襲撃されて女性と子ども16人が惨殺される事件が起きた。地元警察が10日、CNNに明らかにした。殺害された女性のうち2人は妊婦だった。警察は「残忍で非人道的」な犯行と形容、捜査に全力を挙げると表明している。
地元衛生当局の職員が9日にフェイスブックに掲載した情報によると、事件は現地時間の8日午前6時ごろ発生した。犠牲者の遺体はバラバラに切断され、ほとんど見分けがつかなくなっていたという。
投稿された写真には、村から運び出すため青いビニール袋にくるまれた遺体が写っている。
地元警察は10日にCNNに寄せた声明の中で、今回の事件を「信じられないほど残虐な犯行」と形容し、全力で犯人の行方を追うと表明。事件の再発を食い止め、犯人を逮捕するために、国軍兵や警官など30人で構成するチームの結成を指示したことを明らかにした。
警察はさらに、同地の治安状況を調査して、対応に当たる人員を増やす必要があるかどうか判断する方針。「長期的なアプローチでヘラ州の問題に対応する」とも表明した。
ABCニュースはヘラ州知事の話として、犯行の動機は不明だが、その前に起きた事件に対する報復だった可能性があると伝えている。
パプアニューギニアのジェームズ・マラペ首相は9日のフェイスブックへの投稿で、今回の犯行を非難した。一方で、わずか60人の警官と、時折巡回する軍の力だけでは、人口約40万人の同地の法秩序を守ることはできないと指摘している。