ソマリアのホテル襲撃 死者26人に、数十人を救出
(CNN) ソマリア南部の自治区ジュバランドの主要都市キスマヨでホテルが襲撃された事件の死者は少なくとも26人、負傷者は56人に上ったことが分かった。ジュバランド行政当局の責任者が13日朝に発表した。
ホテルは12日に武装グループの襲撃を受け、数十人が救出された。
救出作戦に参加した警察当局者がCNNに語ったところによると、最初に入り口で車を使った自爆攻撃があった。続いて4人組がホテル内に侵入し、地元治安部隊と12時間にわたって銃撃戦を展開した。
自爆犯は即死し、4人組は全員ホテル内で射殺されたという。
同責任者によると、死者の中にはケニア人とタンザニア人各3人、米国人2人、カナダ人と英国人各1人が含まれていた。
警察幹部の話によれば、ホテルでは当時、来月に予定される地方選挙に向けた地元当局の会議が開かれていた。選挙の候補者や部族の長老、ジャーナリストらが死亡した。
ソマリア系カナダ人の著名な女性ジャーナリストが搬送先の病院で死亡し、その夫も亡くなった。ソマリア北東部の自治区プントランドの放送局に勤務する別のジャーナリストは、ホテル内で犯行グループの写真を撮ろうとしている時に撃たれて死亡したという。