インド首都で衝突激化 13人死亡、150人負傷
インド・ニューデリー(CNN) インドの首都ニューデリーで、新しい市民権法をめぐる賛成派と反対派の衝突が激化し、25日までに警察官1人を含む少なくとも13人が死亡、150人が負傷して病院に運ばれた。
暴動は24日、インド訪問中の米国のトランプ大統領が到着する数時間前にイーストデリー地区で発生し、25日に入っても続いた。
石を投げたり車やガソリンスタンドに放火したりするデモ隊に対し、警察は催涙弾を使用。医療関係者によると、病院に運ばれた150人のうち、50人は銃器による負傷だった。死亡した警官も頭に銃弾を浴びていた。
暴動を引き起こす原因となった新法は、近隣3カ国からの亡命を希望する人に対し、イスラム教徒でないことを条件として、市民権を与える内容。
反対派は、個人の信教に基づいて市民権を付与する措置は憲法違反に当たるとして反発している。
一方、ヒンドゥー系の与党インド人民党(BJP)率いる政府は、祖国で迫害された宗教的少数者を守るための法律と位置付けている。