モスクワで野党活動家約200人拘束、新型コロナ対策「違反」で
モスクワ(CNN) ロシア内務省の発表によると、モスクワ市内のホテルで13日、会合に参加していた野党活動家ら約200人が、新型コロナウイルス感染対策の行動制限に違反したなどとして拘束された。
ホテルではこの日、9月に予定される議会選挙と統一地方選に向けた民主派団体の会合が開かれ、地方議員らが集まっていた。
参加していた活動家の1人はフェイスブック上で、開会から40分後に警官が押し入り、約150人の参加者を拘束したと報告。自身が連行された瞬間と、警察車両の中の写真をツイッターに投稿した。
会合の主催者は国営RIAノーボスチ通信に、理由の説明もなく参加者全員が拘束されたと語った。
ロシア内務省は声明で、感染対策の制限違反で約200人を拘束したと発表。参加者の中には国内での活動が望ましくないと考えられる組織のメンバーもいたと述べ、警察が「違法行為」を取り締まったとの認識を示した。
人権監視団体「OVDインフォ」は、少なくとも180人が拘束されたとしている。
ロシアでは、反体制派指導者アレクセイ・ナバリヌイ氏の拘束に抗議するデモの長期化を受け、当局が活動家らへの締め付けを強めている。