コンゴ、火山噴火の死者31人に 家族とはぐれた子ども多数
(CNN) コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部にあるニラゴンゴ山の噴火で、24日までに少なくとも31人の死亡が確認された。
政府報道官によると、現地では捜索活動が続き、死者は今後さらに増えるとみられる。
同報道官は23日、死者の内訳について、避難中の自動車事故で9人、刑務所から逃げようとして4人、やけどで2人が死亡と発表していた。
国連児童基金(ユニセフ)によると、火山に近い都市ゴマの住民らが逃げ惑う混乱のなかで、子ども150人以上が家族とはぐれ、170人以上の行方が分からなくなっている。
ニラゴンゴ山の噴火は22日午後6時ごろから始まり、23日午前4時ごろには収まった。政府によると、溶岩流はゴマ市街のゲートからわずか1.2キロまで迫ったところで止まった。近郊の17村が被災したという。
ノルウェー難民評議会の推計によれば、ゴマ周辺で住宅600棟と学校5校の校舎が損壊した。
隣国ルワンダの緊急対策当局は、噴火後に約8000人が同国へ避難し、翌日には帰還したと述べた。コンゴ政府の報道官は24日、CNNとのインタビューで、現地では引き続き地震活動が観測されているため、避難住民に対して正式に帰宅を勧告してはいないと語った。
ユニセフによると、帰還した先では自宅が損壊していたり、水や電力が不足したりする恐れがある。ユニセフは被災地でのコレラまん延を防ぐためにチームを派遣し、家族と離れ離れになった子どもたちの保護施設を2カ所に設置した。