中国、夫婦に子ども3人まで容認 出生率低下を受け
ただ、近年は中国経済が好調で、人口動態上のニーズは変化している。現在、中国政府は高水準の経済成長を支えるために、膨大な若年労働力に依存している状況だ。
人口動態上の危機を防ごうと、中国政府は2015年に出産制限の緩和を発表し、1家族につき2人まで子どもを持つことを認めるとした。
ただ、こうした政策転換も出生率の向上にはつながらず、20年の出生数は前年比15%近く減少した。生活費が高騰している中国では、2人目を持つと費用がかかりすぎると話すカップルもいる。
同時に、中国の人口は急速に高齢化が進んでおり、経済成長が危うくなっている。20年国勢調査のデータによると、65歳以上の人口の割合はここ10年で急速に増え、10年の8.87%から13.5%に上昇した。