結党100年を迎える中国共産党、「赤い遺伝子」がかつてなく重要に
中国延安幹部学院に所属する歴史学者は、講義で党の失敗に触れていないわけではないと主張した上で、10年間に及んだ毛沢東の文化大革命のように党の歴史の最も暗い部分でさえ、中国における「社会主義建設の試み」という視点を通じて振り返るべきだと急いで付け加えた。文革を巡っては、数百万人が死亡したとの指摘もある。
取材班が訪れたあらゆる場所で、ある明確なメッセージが浮上してきた。中国の再生は毛沢東と習主席という2人の強力な指導者のおかげだ、というのがその内容で、2人の間の指導者についてはほとんど言及がなかった。
習主席をめぐるプロパガンダは1976年の毛沢東死後に導入された個人崇拝防止策と矛盾していないかとの質問に対し、延安で教鞭を執るワン氏は、共産党は桃のようなもので、一つの核しか持つことができないと示唆した。
「もし桃に二つの核があれば、それは変異だろう」(ワン氏)