火災発生の貨物船が沈没、石油流出の惨事を懸念 スリランカ沖
同船を運航するエクスプレス・フィーダーズは2日に声明を発表し、火災が収まったことを受けて1日、点検チームがに同船に乗り込んだところ、エンジンルームが水浸しになっていたと説明、「船内の大量の水と、それが船の安定性に及ぼす影響が懸念される」とした。
同船を現場から牽引する作業は1日、大きなうねりのために中断されたという。
MEPAは2日、フェイスブックへの投稿で、沈没の原因は船尾の水漏れだったと報告した。
同船はインドからコロンボへ向かう途中、スリランカ沖約16キロの海上で5月20日に火災が発生した。出火当時、コンテナ1486個を搭載しており、このうち81個が硝酸などの「危険物」だった。
スリランカ当局は、出火原因に関する捜査や検証に乗り出している。
エクスプレス・フィーダーズは、まだ判断は「時期尚早」だとしながらも、経由地のカタール・ハマド港とインド・ハジラ港で、同船が搭載していたコンテナの1つで硝酸漏れが報告されていたことを明らかにした。しかし現地では「すぐに流出に対応できる専門設備がなく、専門家もいないと告げられていた」という。