金与正氏、国務委員に昇格 最高政策決定機関の一員に
韓国・ソウル(CNN) 北朝鮮の朝鮮中央通信は9月30日、金正恩(キムジョンウン)総書記の妹、金与正(キムヨジョン)朝鮮労働党副部長が国家最高の政策決定機関である国務委員会の委員に昇格したと報じた。
与正氏はすでに北朝鮮で最も重要な政治家の一人で金総書記の有力な顧問でもあるが、国務委員はこれまで就いたどの役職よりも高位に当たる。同委員会の委員長は金総書記が務める。
今回新たに選ばれた国務委員は与正氏のほか7人だが、女性は同氏のみ。入れ替わりで9人が委員から引退もしくは降格した。この中には過去10年間金総書記の経済政策立案に携わった82歳の朴奉珠(パクポンジュ)氏らがいる。
北朝鮮の兵器プログラムを推進してきた軍司令官トップの李炳鉄(リピョンチョル)氏も降格した。後任には今週行ったと同国が主張する「極超音速ミサイル」の発射実験を監督した朴正天(パクジョンチョン)氏が就いた。