ついにロックダウン解除の上海、住民の心に残る傷跡

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フェイスマスクを着用した人々=1日、上海/Aly Song/Reuters

フェイスマスクを着用した人々=1日、上海/Aly Song/Reuters

香港(CNN) 超高層ビルのきらめきが戻り、酔った若者が街頭で踊り、その頭上を花火が彩る。

上海の街が1日、待ちわびていたにぎわいを取り戻した。当局はこの日、全市的なロックダウン(都市封鎖)を解除。だが住民はこの2カ月の間に心の傷を負い、再開の道筋には困難が予想される。

1日午前0時が近づくと、上海の街は喜びと安堵(あんど)感に包まれた。

SNSには車が警笛を鳴らし、歩行者が歓声を上げ、かつて住民を閉じ込めていたフェンスが撤去される動画が投稿されている。

1日午前には、2500万人の住民のほとんどが自由に外出できるようになり、商店やオフィスビルが再開され、道路には車が戻り、地下鉄やバスも運行を再開した。

それでも政府のゼロコロナ政策徹底によって生じた痛みを目の当たりにしたことで、苦しさや悲しさ、憤りの感情が消えない住民もいる。

ロックダウンに伴う混乱の中で、食料は不足し、救急患者の治療は遅れ、幼い子どもは親から引き離されて隔離された。

高齢者を含む住民は粗末な隔離施設に強制的に入所させられ、自宅の消毒のために鍵を引き渡すことを強要された。こうした厳格な対策に対して批判の声が噴出し、上海市に対する住民の信頼は大きく損なわれた。

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