製鉄所から退避の捕虜、2500人以上が東部で拘束か ゼレンスキー氏

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ウクライナ軍の兵士らが内部から退避したマリウポリのアゾフスターリ製鉄所/AFP/Getty Images

ウクライナ軍の兵士らが内部から退避したマリウポリのアゾフスターリ製鉄所/AFP/Getty Images

(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は7日までに、南部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所から退避してロシア軍の捕虜となった2500人あまりが現在、東部ドネツク、ルハンスク両州で拘束されている可能性があると明らかにした。

ゼレンスキー氏は記者団に対し、「公開裁判」を開催する考えも含め、捕虜の扱いに関するロシアの計画は絶えず変化していると説明した。親ロシア派が名乗る「ドネツク人民共和国」の当局者は、製鉄所守備隊の一部をウクライナでの人権侵害の疑いで裁判にかける方針に言及している。

ゼレンスキー氏は捕虜が虐待されていると思うかと聞かれ、これらの捕虜は国際社会によって状況が注視される「公の囚人」であり、虐待することはロシア側の利益にならないと確信していると述べた。

兵士らを生きた状態で製鉄所から退避させるという作戦の第1段階は達成され、「現在は彼らを生きて連れ戻す第2段階にある」としている。

ゼレンスキー氏はウクライナ東部の戦況にも触れ、困難な状況との認識を示した。同氏は5日、ルハンスクとドネツク、ザポリージャ各州の前方陣地を訪問していた。

ルハンスク州セベロドネツク方面の陣地については、「(ロシア軍は)数で上回っており、より強力だが、我々にはこの方面で戦う十分なチャンスがある」と説明。セベロドネツクからもっと良い陣地に退却した方がいいのではないかとの質問に、そうした陣地に戻れば兵力の損失が拡大する可能性があると指摘した。

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