墜落から4週間、依然子ども4人が行方不明 アマゾン地域で事故が頻発する理由
コロンビア・ボゴタ(CNN) 南米コロンビアのアマゾン密林に小型機が墜落した事故で、搭乗していた4人の子どもが4週間たった今も行方不明になっている。
この事故をきっかけに、アマゾン地域で航空機事故やトラブルが頻発する事態に対して非難の声が強まっている。同地では、集落と集落を結ぶ交通手段が航空機しかない場所もある。
「飛行していた時間は30秒足らずだった。突然、エンジンがガタガタと音を立て、プロペラが減速し、機体は高度を失った」。アマゾン地域の町ミトゥに住む操縦士のディエゴ・ロンドニョさん(30)は、3カ月前のトラブルについてそう振り返った。
ロンドニョさんが操縦していた小型機はミトゥを発ってサンホセ・デルグアビアレへ向かう途中、空中で突如として動力を失った。「わずか数分で私たちは地上に戻った。何も起きなかった」とロンドニョさんは語り、同地の飛行では日常的な出来事と位置付ける。
この時は重大時には至らず、エンジンの点検後、同機は飛行を再開できた。しかし2019年にはロンドニョさんの操縦していた貨物機がサンホセ・デルグアビアレを離陸直後に緊急着陸し、落下してきた積み荷に当たってロンドニョさんが軽傷を負ったという。
「ここではいつものこと」とロンドニョさんは話す。