墜落から4週間、依然子ども4人が行方不明 アマゾン地域で事故が頻発する理由
専門家によると、同地で運航するパイロットは、老朽化した機体と複雑な地形への対応を迫られる。
「ここで飛ばすためには相当の腕が求められる」。今回墜落したのと同じセスナの単発機を操縦しているチャーター機パイロットのホセ・カルデロンさんはそう語る。
ミトゥの空港は、広大なエリアの中に舗装された滑走路が1つしかない。森林の中に開けた場所があり、車輪がぬかるみにはまらない程度に地面が乾燥していれば、カルデロンさんは着陸に適した場所とみなす。
コロンビアのアマゾン上空では事故が頻発している/Guillermo Legaria/AFP/Getty Images
機体そのものも老朽化している。今回墜落したセスナ206は40年以上も使用されていた。アマゾン地域では80年もたった航空機が今も使われることがあるという。
コロンビアの民間航空局はCNNに寄せた声明の中で、「メンテナンス手順を順守している限り、国内で運航する航空機の耐用年数は定めていない。この種の旧型機は、コロンビア・アマゾンの飛行場の限られたインフラでの運航に最も適している場合もある」と説明した。