台湾、マスク氏の「中国の一部」発言に強く反発
マスク氏の発言は米国企業が中国で直面する課題に関する質問への回答中に飛び出した。
中国でビジネス権益を持つマスク氏は、これまで中国で「様々なレベルの幹部」と会い、外部の者にとっての中国を「極めてよく理解している」と自任している。
マスク氏は今年中国・上海にあるテスラの工場を訪れ、多くの当局者から歓待を受けた。4月には同市に新たなバッテリー工場を建設する計画を発表。5月の訪問時には地政学的な対立の中で米中のデカップリング(切り離し)を進める考え方に反対する姿勢を見せ、両国の利益は「絡み合っている」と発言した。
テスラは世界販売の半数以上を上海工場からの納品で賄っており、中国に深く依存している。ただ、近年は中国の一部の当局がセキュリティー上の理由から同社の車両を敷地に入れない禁止令を出すなど問題にも直面。中国市場では中国・比亜迪(BYD)に次ぐ2位のシェアで、今年に入り中国で数回行った値下げから業界内の値下げ競争を誘発する状況になっている。