バイデン米大統領、ハマス撲滅の必要性に「同意」 イスラエル首相
(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は11日、米FOXチャンネルの取材に答え、イスラエルはイスラム組織ハマスを撲滅しなければならず、そこには「中道」はないことについて、バイデン米大統領が同意していると述べた。
ネタニヤフ氏は、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区ラファに侵入する前に、まずは民間人がラファを安全に離れることができるようにすべきだと述べた。
ネタニヤフ氏は「我々はそれについて合意した。それが我々の意図するところだ」と語った。
ネタニヤフ氏とバイデン氏との間の亀裂は週末に一気に表面化した。バイデン氏は米メディアとのインタビューで、ネタニヤフ氏について、ガザで罪のない人々の命が失われていることを無視することで、イスラエルを助けるよりも傷つけていると語っていた。
バイデン氏はネタニヤフ氏に対し、ガザで民間人の死傷者が増加することで、国際社会からの支持を失う危険があると警告していた。ガザでの死者は3万1000人を超えた。
ネタニヤフ氏はバイデン氏の発言を受けて、多くの報道機関の取材で、ラファでの軍事作戦を推し進める考えを明らかにした。ラファには約150万人のパレスチナ人が避難している。
イスラエル当局者は、ラファへの侵攻について、イスラム教のラマダン(断食月)の期間中でも排除されないと警告している。