ハマス、停戦案への回答は「合意への道を開く」と主張
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区での停戦案に対し、イスラム組織ハマスが提出した回答について、ハマス側は「合意成立への道を大きく開く」内容だと主張した。
ハマス政治局のイザット・リシュク氏は11日、ハマスとパレスチナ各派が「責任ある、真摯(しんし)で前向きな」回答を示したと強調。「民衆と抵抗運動の願い」に沿った、合意につながる内容だと述べた。
そのうえで、イスラエル側がハマスの回答を「拒否」ととらえた反応に対し、「イスラエルのメディアによる扇動は、合意の義務から逃れようとする試みを示している」と批判した。
バイデン米大統領が先月末に公表した案は、6週間の停戦中にイスラエル人の人質と収監中のパレスチナ人を交換し、恒久停戦の協議につなげる3段階の計画。ハマス側とイスラエル側はいずれも公に受け入れを表明していない。
停戦交渉の動向に詳しい外交筋はCNNとのインタビューで、ハマスは停戦案を受け入れても、拒否してもいないと説明。ハマスの回答を拒否と位置付ける見方は誤解を招くと指摘した。