パレスチナのハマスとファタハが和解合意 中国が仲介

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ファタハのマフムード・アルール副議長(左)、中国の王毅外相(中央)、ハマス幹部ムーサー・ムハンマド・アブー・マルズーク氏=23日、北京/Pedro Pardo/AFP/Getty Images

ファタハのマフムード・アルール副議長(左)、中国の王毅外相(中央)、ハマス幹部ムーサー・ムハンマド・アブー・マルズーク氏=23日、北京/Pedro Pardo/AFP/Getty Images

香港(CNN) パレスチナ自治政府の主流派ファタハと自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが対立をやめて和解し、団結を強化するとの合意に署名した。中国国営中央テレビ(CCTV)が23日に伝えた。

北京では21日から、中国の仲介でパレスチナの14党派による和解交渉が進められていた。

中国の王毅(ワンイー)外相によると、交渉ではパレスチナ人を代表する唯一の正統な勢力はパレスチナ解放機構(PLO)との見解で一致し、戦後のガザ統治や暫定的な国民和解政府の設立でも合意した。

PLOに所属しないハマスの役割や、合意による直近の影響は不明。

イスラエルはガザ地区での戦闘でハマスを壊滅させると宣言しているが、自治区の将来の統治体制は定まっていない。

PLOとイスラエルの間では1993年に和平が成立し、パレスチナ自治政府が発足した。ファタハはPLOと自治政府の両方を率いている。

ガザ地区も自治政府が統治していたが、2007年にハマスが武力で掌握し、実効支配を続けている。

ハマスは長年、ファタハとの対立と和解を繰り返してきた。17年にエジプト主導で成立した和解合意で、ガザの行政権限を2カ月後に統一政府へ移譲することが決まったが、18年にガザを訪問したハムダラ自治政府首相の暗殺未遂事件が起き、合意は崩壊した。

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