シナゴーグ襲撃、容疑者を拘束 仏南部
パリ(CNN) フランス南部モンペリエ近郊のラグランドモットで24日、シナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)の外で爆発が起き、警官が負傷した。警察は同日、放火未遂の疑いで1人を拘束した。
仏ニュース専門BFMTVは、特殊部隊の国家警察特別介入部隊(RAID)が近くの都市ニームでの強制捜査で容疑者を拘束したと伝えた。
ダルマナン内相はX(旧ツイッター)での投稿で、容疑者が警察に向かって発砲したと述べ、そのなかで任務を果たしたRAIDの仕事ぶりをたたえた。
BFMTVによると、容疑者は銃撃戦で負傷したが、重篤な容体ではない。
容疑者はシナゴーグの向かいにある駐車場で複数の車に火をつけ、このうち1台が爆発した。ユダヤ教徒が安息日の礼拝に集まる土曜朝の犯行だった。
フランスのユダヤ人人口は欧州で最も多い。昨年10月にパレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が始まってから、国内各地でユダヤ人を狙った嫌がらせや暴力が増えている。
仏ユダヤ人代表評議会(CRIF)の代表者は24日の事件について、「ユダヤ人の殺害」を図った犯行との見方を示し、ダルマナン氏とともに現場のシナゴーグへ向かうと述べた。
ダルマナン氏はマクロン大統領の指示を受け、国内にあるユダヤ人施設周辺の警備をさらに強化するよう各州知事に要請した。