イスラエル首相、「戦い続ける」 レバノンへの空爆を継続
(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は7日、イスラム組織ハマスによる昨年10月7日の奇襲から1年が経過したことを受けた演説で、イスラエルは「戦い続ける」と語った。
米国のバイデン大統領とハリス副大統領は「厳粛に」7日を迎え、停戦と人質解放をめぐる交渉を呼び掛けた。
バイデン政権がパレスチナ自治区ガザ地区での紛争をめぐり自制を呼びかけたときのように、ネタニヤフ政権が米政権の呼び掛けを無視しているのではないかとの疑念が出てきており、米政権は再び、影響力がないとの印象を与えている。
イスラエル軍は7日夜、レバノンから発射された約5発の飛翔(ひしょう)体を確認した。一部を迎撃したほか、残りは空き地に落下した。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは、イスラエル・テルアビブ郊外にあるイスラエル軍基地を標的にロケット弾を発射したと明らかにした。
イスラエル軍は同日、イスラエル中部に向けてイエメンから発射された地対地ミサイルを迎撃したほか、ガザから発射された飛翔体を迎撃したと明らかにした。
レバノン首都ベイルートでは爆発が発生した。爆発より約30分前に、イスラエル軍がベイルート南郊の一部地区の住民に対して避難を呼び掛けていた。イスラエル軍は声明で、7日夜にヒズボラの情報部門に所属するテロ組織の標的に対して空爆を実施したと明らかにした。
イスラエル軍の避難指示をCNNが分析したところ、ベイルート南郊でイスラエル軍が立ち入りを禁止した区域内に少なくとも七つの病院があることがわかった。
ガザでは中部にある難民キャンプの住宅にイスラエル軍が攻撃を行い、少なくとも7人が死亡した。アクサ殉教者病院が7日、明らかにした。
ガザ北部の緊急サービスの責任者によれば、ベイトラヒアの住宅に空爆があり、少なくとも4人が死亡した。死者の中には子ども2人が含まれる。