旅行者がゾウに踏みつけられ死亡、孫助けようとして襲われたか 南アの国立公園
アトランタ(CNN) 南アフリカのクルーガー国立公園で先ごろ、59歳の男性旅行者がゾウに踏みつけられて死亡した。男性は自身の孫を助けようとしていたという。国立公園が出した声明で明らかになった。
目撃者によると男性とその家族はこの時、川の近くに車を止めていた。子どもたちが橋を渡って茂みに入ったところ、ゾウが1頭、近くの群れを離れて彼らに向かって突進してきたという。南アフリカ国立公園局が明らかにした。
1月25日に発生したこの事案について、公園局は27日の声明で、男性が駆け出して子どもたちを助けようとしたところゾウに追われて踏みつけられたと述べた。
男性はヨハネスブルクの南東に位置する町出身の59歳。公園局は31日、CNNの取材に答え、男性が助けようとしていたのは自分の孫だったとの情報が入っていると明らかにした。
当時現場には複数のゾウがおり、救命活動中にすぐ移動したため、男性を死亡させたゾウは特定できなかったという。
現在南アの警察が事案について捜査している。公園局は警察に全面協力しているとした上で、警察から最終報告を受けるまで情報の更新は行わない意向を示した。
公園局の管理部門は、亡くなった男性の家族に対して引き続き心から哀悼の意を表するとしている。