NATO事務総長、和平に向け取り組み強化に前向き 米国の支援必要とも

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北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は17日、パリでCNNの取材に答えた/CNN

北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は17日、パリでCNNの取材に答えた/CNN

(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は17日、フランス首都パリで、CNNの取材に答え、欧州の同盟国はウクライナでの和平の実現に向けて積極的に取り組むとの考えを明らかにした。トランプ米政権がロシアとの二国間協議を進めるなか、ルッテ氏は米国がウクライナが交渉に参加できるようにするつもりだと考えているとも述べた。

ルッテ氏は「これはウクライナのことだ。したがって、ウクライナも交渉の席に着くのは間違いはない。これは彼らの国に関することであり、ウクライナは和平協定に参加しなければならない。それがまったく常識的だ」と語った。

米ロによる終戦協議を受けて欧州首脳らは3時間あまりにわたる話し合いを行ったが、結論は少々物足りないものだった。ルッテ氏は、欧州が取り組みを強化する場合でも、米国による最終的な支援が不可欠だと指摘した。

米国との協力関係に揺らぎが生じるなか、欧州の防衛態勢の強化が話題にのぼり、ウクライナへの派兵について話し合われても、欧州が米国に依存する現状は変わっていない。

米ロによる話し合いがサウジアラビアで行われ、ウクライナやNATOとの協議もなく和平協定が結ばれる可能性について質問されたルッテ氏は、NATOあるいは欧州が交渉の席に着きたいと望むなら関係性を持つ必要があるとし、欧州諸国が現在、その取り組みを進めているとの認識を示した。

ルッテ氏はパリで開催された緊急会合について、欧州の指導者が和平のプロセスを支援する最善の方法について戦略を練る機会となったと指摘。そのなかには、和平合意後、軍隊をウクライナに派遣したいと考えている複数の国に関する話し合いも含まれるという。ルッテ氏は、そういった取り組みを可能にする米国の支援が必要だと指摘。現地に軍隊はいないものの、米国に支援を提供する用意があることが非常に重要だとの見方を示した。

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