確認された太陽系外惑星、5000個以上に 米NASA

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米航空宇宙局(NASA)の太陽系外惑星アーカイブに登録された太陽系外惑星の数が5000個の大台に達した/NASA/JPL-Caltech

米航空宇宙局(NASA)の太陽系外惑星アーカイブに登録された太陽系外惑星の数が5000個の大台に達した/NASA/JPL-Caltech

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)によると、現在5000個を超える太陽系外惑星が確認されている。

NASAの太陽系外惑星アーカイブに65個の太陽系外惑星が追加され、21日に計5000個という大台に達した。このアーカイブには、複数の方法で惑星を確認した査読付きの科学論文による太陽系外惑星が記録されている。

アーカイブの科学リーダーで、カリフォルニア工科大学NASA太陽系外惑星科学研究所の研究者ジェシー・クリスチャンセン氏は声明で「これは単なる数字ではない。その一つ一つが新しい世界であり、全く新しい惑星だ」と述べた。

我々は現在、太陽系外惑星発見の黄金時代に生きている。太陽系外惑星の存在は以前から指摘され、SFの世界でも描かれていたが、初めて発見されたのは1990年代になってからだ。

さまざまな特徴を持つ太陽系外惑星

太陽系外惑星は多様だ。スーパーアースと呼ばれる地球より大きな岩石質の惑星、地球より大きいが海王星より小さいミニ海王星、太陽系最大の惑星をしのぎ恒星の周りを回る灼熱(しゃくねつ)のホットジュピターなどがある。

また、複数の恒星の周りを回る惑星や、白色矮星(わいせい)と呼ばれる死んだ星の残骸の周りを回る惑星も発見されている。

確認されている太陽系外惑星のうち、30%がガス惑星、31%がスーパーアース、35%が海王星のような惑星だ。地球や火星のような岩石質の惑星はわずか4%だ。

これまでの太陽系外惑星の発見は、スピッツァー宇宙望遠鏡、ケプラー宇宙望遠鏡、トランジット系外惑星探索衛星などの惑星探査望遠鏡や人工衛星に寄るところが大きい。

クリスチャンセン氏が大学院生だった2000年代初頭、わかっている太陽系外惑星は100個ほどだった。

ケプラー宇宙望遠鏡は確認された5000個の惑星の約3分の2を発見するのに役立ったという。

新たに見つかった65個の惑星は、多くがスーパーアースやミニ海王星の惑星で、木星サイズの高温の惑星もある。地球サイズの惑星も2つあるが、それらは327度ほどで、居住可能な惑星というよりは「熱い岩」のようなものだとクリスチャンセン氏は語った。

また、同じような星に7つの岩石質の惑星があるトラピスト1とは異なり、小さくて冷たい赤色矮星の周りを5つの惑星が回っている系もあると、同氏は指摘した。

探査に参加する宇宙天文台

新しい望遠鏡が登場すれば、太陽系外惑星の発見の可能性はさらに高まる。昨年12月に打ち上げられたジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、太陽系外惑星を大気からのぞき込むことができるようになる。

ウェッブ望遠鏡はトラピスト1の恒星系を詳細に研究する準備が整っている。

ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡は27年に打ち上げられ、太陽系外惑星の探索を支援する。29年に打ち上げられる欧州宇宙機関のアリエルミッションは太陽系外惑星の大気を研究する。

科学者たちは5000個以上の太陽系外惑星を確認したが、天の川銀河系には数千億個の太陽系外惑星が存在すると考えられている。

「5000個の太陽系外惑星のうち、4900個は地球から数千光年以内に位置している。地球が銀河系の中心から3万光年離れていることを考えてほしい。私たちの周りの小さな泡から推定すると、銀河系にはまだ見つかっていない惑星がたくさんあり、その数は1000億〜2000億にものぼる。驚異的だ」とクリスチャンセン氏は話した。

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