カスピ海に浮かぶ、ソ連時代の異様な石油掘削都市とは

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カスピ海に浮かぶネフト・ダシュラリの石油掘削装置と工業地区=2023年9月6日/Maxim Shipenkov/EPA-EFE/Shutterstock

カスピ海に浮かぶネフト・ダシュラリの石油掘削装置と工業地区=2023年9月6日/Maxim Shipenkov/EPA-EFE/Shutterstock

原油流出の報告もある。アゼルバイジャンの石油産業労働者の権利保護団体は、未処理の廃水がカスピ海に放水されているとの報告を含め、ネフト・ダシュラリが引き起こす汚染について長年懸念を表明してきた。

SOCARは19年、フェイスブックに、石油を海に排出した従業員らを特定したと投稿。「環境を汚染する従業員に対して適切な行政措置を講じる」と述べた。

ネフト・ダシュラリの油井やぐら。街の一部は海で損なわれているが、今も石油を産出している/Maxim Shipenkov/EPA-EFE/Shutterstock
ネフト・ダシュラリの油井やぐら。街の一部は海で損なわれているが、今も石油を産出している/Maxim Shipenkov/EPA-EFE/Shutterstock

石油が枯渇したらこの巨大な水上都市はどうなるのかという疑問は、長年にわたり問い掛けられてきた。

再利用されると考える人もいる。魅力的な観光名所になるとの意見もあれば、博物館になる可能性があると言う人もいる。

しかし今のところ、この都市は石油の生産を続けている。部外者からほとんど遮断されたまま、つぎはぎでさびつきながら、ゆっくりと衰退していく産業の象徴となっている。

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