一生に一度の巡礼を エチオピアの聖地を行く

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

教会群の壮麗さや周辺地域の美しさもさることながら、ザイディ氏が何より思い出すのは巡礼に訪れる人々だ。

同氏によれば、こうした人々はとても貧しく非常につつましい。お金を工面できた人は一生に1度の巡礼の望みを果たそうと、この場所にやって来る。エチオピアのさまざまな場所からやって来るが、ほぼ何も持たずに徒歩で訪れる人も多いという。

巡礼者は男女ともゲンナの前になると、ラリベラの特定の地域に集まり、野外のプラスチックシートの上で眠る。ザイディ氏によれば、数千人がこうして横になるが、難民キャンプのような雰囲気はない。人々は歌い踊ったり、聖書や祈とう書を読んだりして過ごす。この場所に来て独特のお祝いに加われたことを幸せに思う感覚が強いという。

日が落ちると、数千本のろうそくに灯をともして礼拝が続く。「この世にめったにないほど非常に美しく詩的な光景で、ロマンチックでさえある」という。

ゲンナ前夜の活動は朝5時に始まる。巡礼者らは白い衣服に身を包んで教会群に赴く。教会間の移動には各教会をつないだ地下トンネルを使う。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「Travel」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]