F22デモ飛行チームで初、アフリカ系パイロットが見据えるもの
米連邦法では国家安全保障上の理由から、他国へのF22の売却を禁じている。
最高速度は時速約2400キロで、米国のジェット機としては初めて「スーパークルーズ(超音速巡航)」が可能となった。燃費効率の悪いアフターバーナーを使用しなくても長時間にわたり超音速飛行を続けることができる。
ロシアの爆撃機が米領空に接近した際、緊急発進することも多い。
多様性
F22のデモ飛行チームが発足したのは2007年。チーム初のアフリカ系パイロットに選ばれたことについて、ロペスさんは「光栄だ」と語る。
「偉大な先人たちのおかげで今の私がある。空軍がいかに多様性を尊重しているかの証しだ。すべてのデモ飛行チームを見てもらえれば、多様な出自の人々が一丸となって空軍の力を示していることが分かる」
米空軍はここ最近以降、多様性の拡大に努めている。
同軍によれば、所属の全パイロットに占めるアフリカ系米国人の割合はわずか1.7%にすぎない。
米ランド研究所は2014の報告書で、過去20年の間に人種的少数派や女性の将校が大幅に増えたとしているが、その数は依然として米国全体の人口構成には及ばない水準だ。