シリアの化学兵器、申告漏れの疑い 米機密情報
米国家安全保障会議(NSC)の報道官は5日の声明で、シリアによる申告が完全で正確なものかどうか、検討と評価を続けると表明。一方で、申告内容はOPCWの規定により機密扱いとされているため、詳細についてはコメントできないと話した。
新情報がどのように収集されたのかは不明。これまでシリア政権に関する情報の多くは衛星画像や通信傍受、現地の工作員などから得られてきた。
これとは別に、米誌フォーリン・ポリシーは先週、シリア外相が化学兵器工場のうち数十カ所を破壊せず、民生利用のために残したいとの意向を示したと伝えた。
OPCWは、シリアが申告した化学兵器を国外へ運び出して処理する方向で計画策定を進めているが、この場合運搬中の安全確保が課題となる。米政府は、新たに開発された処理装置の提供を検討している。