マレーシア当局が不明機の交信内容を修正 募る不信感
クアラルンプール(CNN) 消息不明となっているマレーシア航空機を巡り、マレーシア当局は3月31日、交信の途絶える直前に操縦室から届いたとされる音声の内容を修正した。言葉自体に異常事態の兆候はみられないものの、捜索開始から3週間以上が経過した時点での修正に、関係国などが不信感を募らせている。
不明機からは、マレーシア管制域を出る際に「オーライ、グッドナイト」とあいさつがあり、これが最後の交信になったといわれていた。マレーシア当局が公表した数少ない具体的情報として重視されてきたが、その情報に間違いがあったことが分かった。
マレーシア運輸省の発表によると、最後の言葉は「グッドナイト、マレーシア370」だったという。修正の理由は不明。発言したのが機長だったのか、副操縦士だったのかも明らかでない。
CNNの航空アナリストによれば、これはあいさつに使われる日常的な言い回しで、特に不審な点はないという。
ただ、不明機の捜索に協力する関係国の当局者や乗客の家族らは、この一件をきっかけにマレーシア当局への疑念をさらに深めている。