実行犯の身元一部判明、過激派の拠点摘発 パリ同時テロ
スタジアムの自爆犯のうち残る1人の遺体の近くからは、シリアのパスポートが発見された。仏当局者らによると、この人物は先月、シリアからの難民としてギリシャで認定を受けていたことが、手続き当時の指紋から判明した。パスポートの記載によるとシリア北西部イドリブ出身で名前はアマド・アルモアマド、年齢は25歳とされるが、真偽は確認されていない。
テロリストがシリア難民に紛れ込んで侵入したという疑惑の影響で、難民への反感が強まるとの懸念も指摘されている。
パリ市内では16日、市民らが日常生活を取り戻そうと職場や学校へ向かう姿がみられた。
バルス首相は同日のラジオ演説で「我々は生活を続けていかなければならないが、これから長期にわたってテロの脅威と隣り合わせで生きていくことになる。新たな攻撃に備えなければならないのは間違いない」と語った。