包囲され孤立した町、4万人に飢えの危機 シリア
住民の1人はアムネスティのインタビューに対して1月7日、「ちゃんとした食事を食べたのは少なくとも1カ月半前だった。今は主に水と木の葉を食べているけれど、冬になって木の葉が落ち、これからどうやって生きていったらいいのか分からない」と証言した。
別の住民は、誰かが衰弱し切ってベッドから起き上がれなくなったという話を毎日のように耳にすると話し、「私の夫もベッドから離れられなくなった。起き上がると気を失って倒れる。夫は骨と皮になり、もう誰だか分からなくなった」と語っている。
たとえ食料が売られていたとしても、住民には手が届かない。ダマスカスでキロ当たり79セントの小麦粉が、マダヤでは120ドル(約1万4000円)になり、1リットル1.06ドルの牛乳は300ドル(約3万5000円)に跳ね上がる。
マダヤで餓死したとされる住民の写真も出回っているが、援助団体もCNNも、こうした写真の信憑性(しんぴょうせい)は確認できていない。