反人種差別掲げてコンサート、6.5万人が参加 独ケムニッツ
(CNN) 極右勢力とこれに反発するデモ隊との間で衝突が起きるなど緊張が高まっているドイツ東部ザクセン州ケムニッツで3日、反人種差別を掲げてコンサートが行われ、市の当局者によれば、約6万5000人が参加した。コンサートには、パンクバンド「ディ・トーテン・ホーゼン」など著名ミュージシャンが登場した。
ケムニッツではキューバ系ドイツ人の男性が外国人に刺殺されたことを受けて、極右勢力が反移民の抗議活動を実施。これに反発するデモ隊との間で衝突も起きていた。
主催者はコンサートについて「フェスティバルやパーティー」ではなく、「ネオナチによって攻撃を受けた全ての人たちとの団結を示す」ための機会だと強調。死亡した男性を悼み、コンサートの冒頭に1分間の黙とうがささげられた。
コンサート会場の様子を捉えた画像には「平和」や「愛」などと記されたレインボーフラッグを振る人の姿もあった。また、反ナチズムをうたったメッセージを持つ人の姿もあった。