処理水放出に消えない懸念、塩や海産物の買いだめ広がる 韓国

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日本産の魚の放射線検査を行う係員=5日、韓国首都ソウル/Chung Sung-Jun/Getty Images

日本産の魚の放射線検査を行う係員=5日、韓国首都ソウル/Chung Sung-Jun/Getty Images

日本に近い韓国の南東沖で操業する韓国の漁業従事者にも影響が出る可能性がある。

「国民の80%以上が魚介類を食べる量を減らすと言っているのでとても心配だ」。トンヨンの港にいた漁師のリー・ギサムさんはそう語り、「国民が魚介類を食べなくなれば、私たちは破産の危機にさらされる」と訴える。

処理水の放出は安全だという当局の主張は信じないとリーさんは言い、日本やIAEAの発表に対する疑念の強さをうかがわせた。「たとえ自分は食べたとしても、自分の子どもに食べさせられるかどうかは分からない」

韓国政府は先週、IAEAの結論を尊重すると発表した。それでも国民の多くは納得せず、IAEAのグロッシ事務局長が8日にソウルを訪れた際には数百人が抗議運動に参加した。

デモ参加者はIAEAと日本政府を非難する横断幕を掲げ、処理水の放出に抗議した。

漁師のリーさんは、もし予定通りに放出が行われた場合、たとえ収入が減ったとしても、「放射線のない別の場所で魚を捕らなければならない」と話す。「私のキャリアは海で始まり、30年の間、この仕事をしてきた」「ほかにできることはない。今までずっと、魚を捕って生きてきたから、それ以外のことはできない」

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