ブルーオリジンとスペースXのロケットの残骸、バハマと欧州で見つかる
ポーランド宇宙局も声明で、ロケット部品の軌道が自国に向かったとの見方を示唆。無傷の燃料タンクとみられる複数の画像がソーシャルメディアで拡散し、地元のニュースでも報道された。タンクは同国のポズナニの近くに落下した可能性がある。
ファルコン9の上部が通常想定される制御下での着水を完了できなかった理由は現時点で不明。
スペースXにコメントを求めたが返答はなかった。しかしCNNが連邦航空局(FAA)から確認したところによれば、当該の残骸がファルコン9に由来するのかどうか同社の関係者らが現在検証に当たっているという。
商業ロケット打ち上げの承認を担当するFAAによると、スペースXは今月1日の打ち上げに関して、90日以内にロケットの異常、不具合についての報告をまとめることになるという。
専門家からは、宇宙ごみが地上の人々にとって危険な存在になり得るとの懸念の声が上がる。とりわけ毒性を有する燃料や、揮発性の高い推進剤などが残骸に含まれていた場合、人体に被害を及ぼす恐れがあるという。
一方ブルーオリジンは、1月16日に打ち上げたロケット「ニューグレン」のノーズコーンの残骸がバハマに流れ着いたことを確認した。今月18日にCNNへの声明で明らかにしたところによると、当該の部品は計画通り海洋に着水したという。
その後部品は、波の力で島の浜辺に打ち上げられたとみられる。ブルーオリジンは部品回収のためのチームを現地に派遣したと説明。部品を発見した現地住民からの情報提供も呼び掛けており、電話と電子メールでの連絡先を公開している。